★レビュー【僕が発達障害だからできたこと】市川拓司   

君が持っているクズカードが、いつかエースカードに変わる時がある。

【僕が発達障害だからできたこと】著 市川拓司

上記の本を読みました。

感想を言葉にするのが、難しい本でした。

箇条書きでしか、残せないような、断片的な感想。

一本の糸にすることはできず、のどがつっかえるような読後感です。

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◼️「今、会いにゆきます」「そのときは彼によろしく」の著者、市川拓司さんは、ガチの発達障害者。

天が予め定めたかのような、私の数倍のアスペルガー的特徴がある。

30才までのエピソードは、多動性、パニック障害、精神病系エピソードの祭り。

私のような、30過ぎて陥ったものとは、異質の人生。

市川さんが発達障害レベル99だとすると、私はレベル12くらい。

◼️だからこそ、市川さんは名作を書くことができた。

市川さんの作品は世界中に訳され、大ベストセラーに。

市川さんはその気質、特徴の大きな偏りが故に、アスペルガー系ど真ん中の30代を経て、自己療養の為に小説を書く。

その小説は、自己療養という目的と、たった一人、愛する妻のために書いた小説だったそうだ。

◼️超発達障害の市川さんは、社会適応できず、小説を書く。

才能が爆発する。

龍に乗ったかのように、一躍有名に。

まさに人生ふりこ説の証明。

◼️一方の私はというと、市川さんほどの超絶な発達障害エピソードはない。

ガチムチの発達障害の方の本を読んだら、私は発達障害者ではないのではないかと思った。

◼️思うに、私は発達障害者との境目にいる人間。

市川さんのように吹っ切れて小説家として才能爆発はできないし、そんな運命もない。

◼️私は中途半端な発達障害者。

市川さんが会社勤めができなかったのに対し、私は七年間もできてしまった。

ちょっと頑張れば、演じれば、立派な社会人の仮面を被ることができてしまう。

市川さんは、できない。

◼️この本のコアを引用。(原文ママではありません)

僕は一組のカードを握りしめて生きてきた。

まわりからは、「クズ」で「役に立たない」。「早く捨てて、新しいカードと交換しろ」そう言われてきた。だが、僕はそのカードを手放さなかった。

新しいゲームをしてみたら、その「クズ」カードは実は全てエースカードだった。カードの価値が180度転換した。

人と違うことを「間違ってる」と言われ続けたら、「そうか、僕は間違ったダメ人間か」と認識する。

でもそれは全く真実ではなく、本当は多様性こそが大切だと思っている人が沢山いる。僕は、やっとそんな人たちと繋がることができた。諦めないで、カードを手放さないで良かった。

さらに、解説 心療内科医 星野さんのあとがき

「全ては『神』が作ったものであり、一つとして無意味なものはない」がクリスチャンである私の信念です。
歴史上、アスペルガーと言われている人物を挙げると、織田信長、坂本龍馬、ニュートン、アインシュタイン、エジソン、パスツール、レオナルドダヴィンチ、ミケランジェロ、モーツァルト、ベートーベン、ピカソ、ダリ。
長い歴史を見ればなくてはならない存在だったと思えてならない。
大変革の時代を予測して、神が人類が滅びないように発達障害者を人類の中にあらかじめ備えていたとしか思えない。

◼️こんなことを読んでしまうと、ああ、私は歴史を動かすこともないし、海外で翻訳されるような大ベストセラーを書けるとは思えず、発達障害者がもつ偉大な偏りに嫉妬さえしてまう。

◼️中途半端な発達障害者な私は、吹っ切れることができない。

それを考えると、少し憂鬱になったりもする。

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率直に感想をまとめると、こんな感じでした。
読む必要はあったけれど、ある意味、読まなければ良かったとさえ思ってしまった。
あまりにも市川さんがぶっ飛んでいて、あまり勇気づけられた感はない。

解説医師の「神が人類が滅びないように発達障害者を人類の中にあらかじめ備えていたとしか思えない」という到底医師とは思えない発言。ただ、かなりここには納得できるものがあります。

そうだよね、そうでないと、自然の摂理で、発達障害者は絶滅しているはず。

何かしらの意味はあるのだと。その意味はまだわからないけれど。
自分が持っているクズカードが、いつかエースカードに変わる時がある。

規模の大きさは関係なく、ちょっとした真理だ。

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