【発達障害本の最高傑作】キズキビジネスカレッジ代表/安田雄輔著『暗闇でも走る』

発達障害

控えめに言って、最高の一冊だった。

過去に10冊以上の発達障害やASD関連の本を読んできたけれど、その中でも比較にならないほどに感銘を受けた。おそらく、発達障害やASDに興味のない人が読んでも、面白い本だと思う。

正直なことを言うと、世の中に面白くて為になると思える本はそんなにない。感覚でいうと、10冊に一冊くらいだ。多くの本は、言いたいことは序章か「終わりに」を読めば本の趣旨の8割は伝わってしまう。もちろん、一読者としての無責任な感想で、本を出すというのは大きな産みの苦しみがあるのは当然ではあるが、読み手の嗜好やターゲット層を考慮すると、一人の人間が感銘を受ける本は10冊読んで一冊程度だと思う。

そういった意味で、僕にとってこの一冊は人生を変えるくらいに衝撃的な本だった。

ここ最近、睡眠のリズムが乱れている。眠りたい時に寝て、昼夜逆転になることもあった。それでもふいに睡魔が襲ってきて、取り憑かれるように眠ってしまう。1日に18時間寝た日もあった。本来なら、よくないことである。でも、久々に熟睡している。会社に辞表を出し、しっかりと休養することに集中できていて、回復基調にあると思う。無性に眠くなる時期を経るのは、メンタル回復に必須の時期でもある。ダルい?眠い?だったら寝てようよ!うつ病だったボクがやったこと。ひたすら睡眠 – motogrammotohashi-yuta.com

そう、ひたすら寝ていると、何かやりたくなるのだ。

正直に言うと、「このまま目が覚めなくてもいいな」と思って寝ている。それくらいに考えた方が気が楽なのだ。しかし朝はやってきて、お腹が減ってくる。

今日は朝5時に目が覚めた。読書をして、ご飯を食べ、図書館へ行った。ふと手に取った本が、『暗闇でも走る』だった。暗闇でも走る 発達障害・うつ・ひきこもりだった僕が不登校・中退者の進学塾をつくった理由www.amazon.co.jp1,512円(2019月03月27日 01:18時点 詳しくはこちら)Amazon.co.jpで購入する

ちなみに、この本には、著者の安田さんのうつ 発症時の記載がある。無性に眠くなることや「もう目覚めなくてもいい」と思っていた時期のことが書かれている。僕は猛烈に感情移入した。

不遇な家庭に生まれ、いじめを受け、それでも一念発起して二浪の末に国際基督教大に入学。就職で商社に入学するも、わずか半年も経たずに退職。うつを発症する。

しかし、ここからの安田さんが凄かった。誰のせいにもせず、不登校児童や落ちこぼれと呼ばれる児童の学習塾を起業する。

「誰でも、やり直しができる社会を作りたい」

安田さんは、自分が出来ることとやりたいこと、そしてニーズがあることを模索しながら、自分の道を開いていく。

読んでいる途中で知ったのだが、私が応募した就労支援サービスの会社の社長だったのだ。

キズキビジネスカレッジは、
うつや発達障害等で離職した若者の
「もう一度働きたい」に応える、
専門性の高いスキルに特化した
就労移行支援事業所です。

今年4月にオープンする支援サービスだ。

結論から先に言うと、僕はモデルケースをやっと見つけることができた。安田祐輔さんのようになりたい。挫折したとしても、もう一度花咲く時期が来ることを証明したい。このnote では何度も言ってきた。

挫折というのは、逆説的にはより高く飛ぶための起爆剤でもある。そのまま折れてしまう人、負けてしまうこと、最悪の場合、命を絶ってしまうこと。そんな事例も数多くあるのも事実だ。けれども、仮に再起できたら、それは何倍にもなって多くの人を勇気付け、新しい社会を作る可能性も秘めている。中二病でもなんでもなく、多くの共感を呼ぶのは、多くの挫折と犠牲があったからこそだ。

安田さんは、カリスマと言われるようになるだろう。恵まれない家庭、不登校、うつ、発達障害という人生の呪いを振り払い、いや、抱きかかえながら、暗闇を走る。誰にでもできる芸当ではない。

安田さんのような事例が、唯一つの正解な訳でもない。

もっと、この本を読んで欲しい。そして、何を考えたか、聞きたい。

壮絶な半生からの逆転劇。それ自体はもしかしたら物語、小説の典型パターンなのかもしれない。お涙頂戴の小説と思う人もいるかもしれない。

究極的には、「生きる勇気をもらった」本だ。恥ずかしげもなく、僕はこう言い切りたい。

うつで休職した人、不登校だった人、そして発達障害認定されて打ち砕かれた親御さん、是非この本を読んで欲しい。批評家の分析も為になるけれど、この本には当事者として真正面から立ち向かった人生が描かれている。

人生でこの本に出会えてよかった、大げさではなく、僕はそう思う。

【内容紹介】
発達障害に加え、父のDV、一家離散、家なし、非行……暗闇から抜け出す手段は唯一勉強だった。偏差値30から一流大学合格、日本初の大規模な不登校・中退者・うつ・ひきこもり・発達障害をもつ若者の進学塾を起業。いま注目の社会起業家が、生きづらさを抱えながらも輝く場所をつくりあげていくまでの記録。   
「とにかく、生まれ変わりたかった」 
――発達障害による生きづらさ、父のDV、家庭不和、継母のいじめ、非行、居場所のない少年時代……悪循環に流され18歳を迎えたある日、父のうらぎりがきっかけで心に宿った決意、「この暗闇から抜け出すには大学に入って人生を変えるしかない」。
偏差値30から猛勉強し一流大学へ。多くの人と出会い「生きる使命」に気づく。やがて日本初の大規模な不登校中退者のための進学塾を立ち上げる。
本書は、変わった経歴をもつ男性の単なる「波瀾万丈記」ではなく、発達障害・うつ・ひきこもりなど生きづらさを克服する思考法や、貧困や家庭崩壊など学習困難な状況から一流大学に合格する勉強法など克明に記されるように、現代の子どもや若者が直面するであろう問題に対して、具体的な対処法や人生を乗り越えるメッセージを伝える。

コメント

  1. […] とってもオススメしたいのは、結果的にはタイトルに「発達障害」とつかない本でした。【暗闇でも走る】と【自閉症の脳を読み解く】です。 […]

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