ASD(自閉症スペクトラム)wikipediaを理解する。vol.3

前回まではコチラ

【疫学編】
疫学=伝染病の流行動態を研究する医学の一分野。また広く、集団中に頻発する疾病の発生を、生活環境との関係から考察する学問。

アメリカ疾病予防管理センター(CDC)のAutism and Developmental Disabilities Monitoring (ADDM) Network によれば、およそ68人に1人がASDであると確認されている。男児では42人に1人、女児では189人に1人と、男性に5倍多い。とはいえ、自閉症の女性には男性とは違う特徴があり、心身症や統合失調症と誤診される場合も多い。ASDは、人種、民族、社会集団によらず確認されている。アジア、欧州、北米の調査によれば有病率は1%ほどで、韓国では2.6%と報告されている。多くの要因となる遺伝子がY染色体上にある可能性が指摘されている。

非常に分かりやすい文章です。男の方が多い、ということが「研究上では」発表されている。Y染色体とは何でしょうか?

風の動物病院様のブログが一番分かりやすかったので、引用します。

他にも色々調べていくと、かなり奥が深そうで、一冊の本も出ているくらい。
「父親から息子への継承される遺伝子」と定義します。端的に理解するならば、これで必要十分な表現かと思います。

考察です。前回のASD考察で、親の遺伝が90%という研究上の記載がありました。(真偽は疑うべきですが、そうした記載がwikiにあります)そして、ここでもY染色体(父親から息子への遺伝子)の記載がありました。

考察に過ぎませんが、wikipedia記載の事項だけで考えてみた場合、「自分がASDの場合、父親もASDの可能性が高いのか?」と私は考えました。

私の父親はASDと診断されたことはなく、どちらかというと多動性(ADHD)で、その才能を良い方向に活用しています。同じアスペルガーと呼ばれるタイプですが、ADHDが「動」のアスペルガーなら、ASDは「静」のアスペルガー。

wikipediaの記載も、「多くの要因となる遺伝子がY染色体上にある可能性が指摘されている」と断定はしていませんから、証明された訳ではない。

興味深いです。次へ参ります。

2014年の米国では児童の約1.5%(68人に1人)が自閉症スペクトラム(ASD)と診断され、これは2012年比で30%も増加している。英国の18歳以上成人においては1.1%であった。

統計の記載です。こういった種類の統計はもちろん疑ってかからないといけないので、飛ばすことにします。統計方法や対象者が不明なので。。

また知的障害とてんかんには相関性が見られ、知的障害のないASD児童のてんかん有病率は6-8%であるが、知的障害のあるASD児童では42%に上る。

知的障害のあるASDは、てんかん有病率が高い。

知的障害とあるASDと知的障害のないASD。
今まで、知的障害のないASD(いわゆる、「大人のASD」もここに当てはまると考えられます)ばかりに主観で着目していました。

ASDのことを深く知ろうとすればするほど、その多様性に「一口でASDと括っていいのだろうか?」という疑問が湧きます。

vol.1で紹介した色のスペクトラム

濃いところもあれば、薄いところもある。
ここは、ASDを考える上で非常に大切な部分です。
どこに境界を引くのか、「ヒト」という一人一人形のないものに対して、「○○」という名前(障害名)をつけることの難しさ。

本題はまずは淡々とwikipediaを理解すること。
次へ。

ASDの子供を持つ両親は、次の子供もASDがある確率が2-18%である。高齢の両親の出産は、子供がASDとなるリスクが高い。ただし、他の病気や障害を抱えて生まれる確率も高まるため、自閉症スペクトラム障害だけ高まるという誤解をしてはいけない。

分かりやすい記載ですが、特にこれを知っても得ることはありません。

【歴史編】
関連する知的障害に関することも記述する。

ここはかなり長いので、関連する歴史を抽出していきます。

1981年、イギリスの精神科医ローナ・ウィング(Lorna Wing)がアスペルガー症候群の発見を紹介

1981年、アスペルガーの発見がされます。およそ30年前。発達障害と同様に1981年以前は「アスペルガー」の概念はなかった。いや、正確には、「少なくとも世間に認知されていなかった」←特に日本においては、これは確実です。

「自閉症スペクトラム障害」の概念は、1990年代に、主に自閉症やアスペルガー症候群の研究者ら、特にイギリスの児童精神科医ローナ・ウィングによって提案された。

ASDも同様のようです。
1990年以前は「自閉症スペクトラム」の概念は日本においては世間に認知されていなかった。

DSM-5では、知的障害の有無を問わず、知的障害のないとされる高機能PDDを包括して「自閉症スペクトラム障害」としてまとめられた。(このため、従来の高機能PDDは、「知的障害のない自閉症スペクトラム障害」のくくりとして捉えられる形となる)。

DSMとは、アメリカの医学会の総意とします。

高機能PDDについて、私は知らないので、少し調べます。高機能PDDのwikiをクリック。

広汎性発達障害(PDD)は、社会性の獲得やコミュニケーション能力の獲得といった人間の基本的な機能の発達遅滞を特徴とする、5つの精神と行動の障害のグループである。PDDには以下5つの疾患が含まれる。うち、1-3番目は自閉スペクトラムと呼ばれ一般的である。4-5番目は稀であり、自閉スペクトラムに分類されることもあるが、そうでないこともある。

1 自閉性障害(Autism disorder、自閉症)。

2 アスペルガー症候群(AS, AD)

3 レット症候群

4 小児期崩壊性障害 (CDD)

5 特定不能の広汎性発達障害(PDD-NOS)。非定型自閉症を含み、47%と最も一般的。

自閉症スペクトラム症は、高機能PDDに含まれる。

「1-3番目は自閉スペクトラムと呼ばれ一般的である」の記載が、難解です。
「自閉スペクトラム」という自閉症スペクトラム症とはまた別の用語があるらしい。

そして、その「自閉スペクトラム」をクリックするとなんと「自閉症スペクトラム障害」のwikiへ飛びました。少し矛盾しています。

これ以上考えても仕方ないので、次へ参ります。

高機能PDDのwikiに、興味深い記載がありました。

医療現場での問題

精神科医の島田能考によると広汎性発達障害の患者を診ることが増えると、発達障害を専門にしている医師だというデマ情報が流れ、ますますその系統の患者が増えてしまう悪循環が生まれる問題がある。これは発達障害を専門とする研究者や臨床医師が少ないためである。

なるほど。
発達障害と高機能PDDは違うもの。

少ない脳ミソで考えてみます。

発達障害
=developmental disability 

広汎性発達障害
=pervasive developmental disorders

pervasiveとは、「広がっていく、普及していく」という形容詞です。

私も知りませんでしたが「広汎」とは範囲の広いさまのこと 「 -な調査」 「 -にわたる活動」と使われる。

ここも、『disabilityとdisorderが「障害」と日本では表現される問題』があるようです。

いっそのこと、disorderの訳を「不調になる時があるよー」と訳してみると、「障害」の言葉の持つイメージと乖離されるかもしれません。(独自見解)

ひとまず、自閉症スペクトラム症のwikipedia考察は引用をもとにした記載は終わります。wikipediaの作成者に心から感謝いたします。


最終考察←クリック

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